高校生

最近よく夢を観る。

 

面白いのが、小学校の友人と大学の先輩が仲良くしていたり、中学校の友人が、インターンの時に行った事務所で働いていたりする。

 

私の記憶は総て勝手に繋げて、だからしつこいんだな。とか、悲しくもおかしく愛おしい。

 

唯一、ただの一度も高校の頃の夢を全く観ない。

これは、自分でもよく解らない。

 

三年間、断片的な記憶はあるのだが、どうも妙な事に本当にすっぽりと抜け落ちた様に思い出せない事が沢山ある。

16〜18まで。

多くの人にとってはとても大事な時期の記憶が、私にはあるようでない。

ないようである。

 

覚えているのは、ススキが茂る川縁で夕暮れを眺め「孤独だ」と嘆く景色の太宰節。

雪降る登校の道なりに、「校則違反」とその場でスカートの下のジャージを脱げと言った体育教師。

その体育教師にあまりに腹が立って食いかかった勉学の日々と、恫喝に近い説教の様。

逃げる様に読んだ絵本の様な小説。

他になかったから尋ねた美術部と、壁にかかった当時の学生デザインの受賞ポスター。

馬の群が走る草原の大きな画。

学校祭とそれ以外のただただつまらない毎日。

皆が自分が作ったうちわを持って歩いているのを観た喜び。

 

思い出せる事はあるのに、全く夢に出て来ない。

 

一つ何かをどうかと言えば、あの頃あの人の群の中で、誰かを猛烈に望んだ事がそういえばなかった。

 

それが、夢の根本かと思うと、まま情けない。