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貧乏は伝染る

貧乏は伝染る

私は間違いなく、そう思う。

 

何故かというと、貧乏しか知らなければ、貧乏なのが当たり前であり、

更に何も知らない人間が貧乏を常識だと認識すると、それはもう貧乏ではない。

 

貧乏が常識になるのだ。

恐ろしい話だ。

 

私の社会人生活は、賃金が低いと評判の地方都市で、バイトなりインターンなりをやっているところからスタートしている。

そして、そこから東京に越して来た。

だから初めから賃金が低いのが当然だった。

 

そういった流れもあって、ほぼ24時間365日働き詰めて、ようやく同世代のサラリーマン程度の稼ぎでも、もらった報酬がバカみたいに安いという自覚があまりなかった。

それは周りの人間も似た様な働き方をしていたし、地方の報酬の価値観としてはむしろ高額だったくらいだ。

 

だがここは東京。経済の中心東京。

家賃相場も物価も何もかもが高額な東京。

 

そしてついに、働いても働いても辛いばかりの状況にブチギレて、意を決して職場環境を変えた。

 

別の常識の労働環境におかれて、初めて自分が貧乏だったと自覚した。

金の問題ではない。労働量に対しての報酬という話だ。

 

恥ずかしくて恥ずかしくてたまらなくなった。

 

周りが変われば自分の常識が異常だったと気が付く。

その異常は総て無知からきていた事だと気が付けば、なお恥ずかしい。

 

周囲の人間にそう伝えて回りたいのだが、いかんせん自分もそうだったように、もしもそうやって伝えても「そりゃ君の所はそうかもしれないけどね…」と別の世界の話にしか聞こえない。

 

別世界の話ではない。同じ世界の話なのだ。

そしてソコに甘んじているのは、無知であり、恥ずかしい話なのだ。

 

なお、安かろうが24時間労働体制だろうが、やりがいと信用を持ってその環境で納得出来ているのであれば、私は決して異常だとは思わない。

 

ただ、ポツンと辛さが湧き出たとき、その常識を疑うという方法がある。

という話だ。